8月の阿蘇。野の花も、虫たちも多く見られる、よか季節です。
野草園のルリモンハナバチは、熊本県を代表する野の花、ツクシトラノオがお気に入り。
口吻をぐぐっと伸ばして熱心に蜜を吸います。来館者を楽しませてくれる、みんなのアイドルです。
ちなみに、ツクシトラノオは今が見頃ですよー。
林縁で涼しげに咲いています。開花とともに花びらやめしべの先が反り返ってくるんですよ、おもしろいなあ。
このビビッドなピンクは濃い緑色に良く映えます。苗床では、オミナエシと並んで咲いとるです。
秋の野に 咲きたる花を 指折り(おゆびおり)かき数ふれば 七種(ななくさ)の花
萩の花 尾花葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌(あさがお)の花
山上憶良(やまのうえのおくら)万葉集より
この2種の歌から、これらの草花は秋の代表する野の花として親しまれるようになったそう。
万葉の時代を生きた人々と、同じ野の花を見ている。そう考えただけで、いとおしくなります。フジバカマやキキョウ(朝貌)はどこでも会えるわけではありません。山上憶良が生きた時代は、豊かな花野が全国で見られたんでしょうね。タイムスリップしてみたいなあ
今夜はなでしこJAPANがベスト4をかけて戦います。阿蘇のなでしこは写真のとおり満開です!
ヤマノイモに似た「かずら」ですが、ヤマノイモの花(雄花)は白いので見分けられます。ヤマノイモと違って、根茎には毒があるので注意が必要です。昔は救荒植物(きゅうこうしょくぶつ:飢饉や戦争などで食料が不足した時に利用する植物のこと。奄美の祖母宅では、ソテツがその役目を果たしていたそう)として知られていたんだとか。
私は個人的にオニドコロが他の草花に絡みついて揺らぐようすがとても好きです。葉っぱもハート型でかわいらしいし♪
ミズヒキに似たこの花は、蠅毒草(はえどくそう)といいます。ユニークな名前です。昔は根の汁をハエ取り紙の原料にしていたそう。疥癬や水虫に効くとして薬用植物としても知られています。秋になると実がひっつく、ひっつきむしの仲間です。
そんな賑やかな野草園ですが、7月下旬からたくさんのお客さまといきもの観察を楽しんでいます♪
たっぷりお外でいきもの観察したあとは、館内でのんびり絵を描きましょう!だったはずが、こどもたちはやっぱりお外が好きなんだね♪♪
クワガタやオオルリシジミやブルービーなど、いろいろな阿蘇のいきもんをエコバッグに描いて、素敵なおみやげができました♪きっとお母さんの手伝いもはかどることでしょう。
いきものとのふれあいを楽しんでいるのは子どもだけではありません。可憐な野の花と虫たちの競演は見る人すべての心をとらえて離しません。虫眼鏡で見る世界は、わくわくです♪
高森町では、「一町民一スポーツ」をスローガンとして、町民スポーツの振興に努めています。「高SPO」の愛称で毎週さまざまな活動をしていますが、先日は阿蘇野草園の遊歩道をのんびり歩くウォーキング教室のお手伝いに行ってきました!
これ、とてもよかです!おいしい空気をいっぱい吸って、木漏れ日の中を颯爽と歩く。是非また開催してもらわなんです。
そんなこんなで、野草園はいきものと来館者の笑顔で賑わってます。自然とのふれあい方は人それぞれ。自分にあった楽しみ方を見つけましょう♪
明日4日(土)は、恒例のいきもの調査日。わくわくするようないきものに出合える予感大!!
<<お知らせ>>明日4日(土)10:00~14:00まで、北外輪の大観峰にて阿蘇地域の豪雨災害被災者支援の募金活動を行います。夏の阿蘇を満喫がてら、おでかけしませんか。(主催:阿蘇草原再生協議会)
※国道265号線は阿蘇市坂梨まで通行可能となっていますが、上洗川から坂梨までは徐行するなど充分注意してください。325号線を経由すれば、南郷谷ののどかな風景といろんなお店も楽しめておすすめです。