春は名のみの風の寒さや~♪と口ずさみたくなる早春期、落葉樹の葉が茂る前にいち早く花を咲かせる植物群のことをスプリングエフェメラルと言う。エフェメラルとはギリシャ語の「短命の」という意味の「エフェメロース」に由来する。他の植物が生い茂るころには結実し、地上部は枯れ、次の早春まで長い休眠に入る。2~3週間の儚い命は「春の妖精」とも呼ばれ、春を待ちわびていた多くの人々の心を捉える。今、当野草園でも数々のスプリングエフェメラルと呼ばれる花が咲いている。以前にもアップした、ミチノクフクジュソウ、ツクシショウジョウバカマ、アズマイチゲなどの他にも、ムラサキケマン、ネコノメソウ、ヤマエンゴサク、イチリンソウ、ニリンソウなど。早春に短い命を輝かせる小さな妖精たちを是非ご堪能あれ。
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