梅雨明けと同時に阿蘇でもめずらしく真夏日が続いていますね。
最近よくお客さまから「ここは冷房が入ってるの?」と聞かれます。館内に冷房なんてありません、ただ窓を全開にしているだけなのですが、ちょうど風の通り道になっているみたいでとっても涼しいんです。これって、贅沢なことだなあ。。
野草園でいっぱい汗をかいたら、館内でのんびりひんやりしてください。今日も心地よい風に吹かれながら、ブログを書いています。
昨日の晩は少し雨が降ってくれましたが、連日の真夏日でいよいよヒョウモンチョウたちも夏眠(かみん・暑い夏を避けるため一時的に活動をお休みすること)に入ってしまったよう。ちなみに明後日はチョウ観察会。さて、どんなチョウに会えるでしょうか♪
15日、昨年お世話になった「熊本きのこ会」の観察会が阿蘇野草園で開かれました♪パークボランティアのメンバーも入れて50名近くの参加者と一緒に、野草園のきのこを観察して回りました。
雨が少なかったこともあって探すのは大変でしたが、アンズの香りがするアンズタケというきのこや、干しダイコンの匂いがするドクカレバタケというきのこ、かわいらしいまつげの生えたアラゲコベニチャワンタケというきのこなどなど、楽しい出合いがいっぱいありました!
皆で集めてきたきのこたちは、ひとつずつ丁寧に分類されていきます。きのこを鑑定しておられる先生は、御年95歳というから驚き!でも、きのこの愛にあふれたお話しはとっても楽しかったです。少ないといいつつも記録したきのこの数はなななんと72種!!改めてきのこ観察のおもしろさを感じたひとときでした。私も「きのこの目」で観察したいと思います!
※この観察会は事前に採集の許可を得て開催しています。通常野草園ではいきものの採集はできません。
さて、いっぱい紹介せなんいきもんが目白押しですが、ざーっと紹介します!
いよいよ、ツクシトラノオ開花です♪オオキツネノカミソリやアキノタムラソウ、ギンバイソウなども開花中!
夏といったら、タマムシ。青空をバックにきらきら、きらきら飛んでます!個人的には飛んでる姿が不格好で笑っちゃいます。
今年もオオムラサキが優雅に舞う姿を観察できます。写真は左のオスが右のメスに求愛中♪残念ながら失敗に終わったそう、、がんばれ!
オオムラサキを観察中に嬉しい出合い♪夏の鮮やかな空の色をまとったかのよう。
そして、私がいちばんお気に入りのいきもんが今年もやってきました。
その名も、「あしぶらぶら虫」です。
ハチみたい!とよくいわれますが、画像をよーーーくご覧ください。実は、ガの仲間なんです。マルハナバチ類に擬態しているんだそう。ぱっと見ると、ほんと、だまされそう。前脚を花にちょこんと添えて、口吻を伸ばして蜜を吸ってます。そしてこのとき、後ろ脚をぶらんぶらんさせるという謎の行動をとります。しかもその後ろ脚がやたらと毛深くてもふもふしているのです!不思議でしょ!!
ちなみに名前の「スカシバ」は「透かし翅」、透けた翅からきています。毎年この時期だけ出合える、わくわくいきもんです。
そんなこんなで野草園はたくさんのいきもんに出合えるおすすめスポットです。夏休みは是非、わくわくな阿蘇へおでかけください♪
最後に、とってもおいしいお知らせをば♪
阿蘇市にある菓心なかむらさんの「ひごたい」というお菓子の詰め合わせを購入すると、そのうちの70円が阿蘇草原再生募金、いわゆる阿蘇の草原のために使われるという、素敵な取り組みが始まりました!
美味しいお菓子を買ってにこにこ、それが草原再生につながってみんなもにこにこ。
ちなみにこのお菓子には、阿蘇のいきもんのつながりが感じられる素敵なポストカードもついています。草原のために募金することが、地域のうまかもんを支える取り組みにもなる。それって素敵ですね。期間限定のようですので、お早めに。