梅雨の全盛期。土砂災害が心配になるほどの雨が降り続いています。
そんな中、野草園は夏の野の花がみられるようになりました。
クサレダマLysimachia vulgaris
「腐れ玉」ではありません。
マメ科の樹木、レダマの花に似ていることから「草レダマ（連玉）」という名になったそう。
湿地ゾーンで出会えます。
オカトラノオLysimachia clethroides
虎のしっぽのように見えるので、「虎の尾」という名があるんだとか。クサレダマもオカトラノオもサクラソウ科の植物で、チョウやハナバチ、ハナアブなどたくさんの昆虫をセットで観察できますよ♪
オオツノトンボProtidricerus japonicas
私のお気に入り昆虫のひとつ♪トンボという名がついていますが、トンボの仲間ではなくウスバカゲロウなどに近い仲間です。
ぴぴっと伸びた触覚と、チョウのように毛深いからだが特徴。昼間はじっとしていることが多いので、観察しやすいですよ。
ササの新芽を抜き取っているところ
園内にはササが増えすぎて困っています。このササの新芽（丸まった若葉）をひっぱると、すぽっと簡単にとれて、成長を阻害することができます。ほんのちょっとですが。これを使って草花遊びすれば一石二鳥♪というわけで、スタッフはるちゃんとすぽすぽ抜いてまわりました。そしてこの新芽でカメさんを作りました。写真は後日！
昨日は、熊本きのこ会による阿蘇野草園きのこ調査・観察会を開催しました！
大雨にもかかわらず、きのこ会の会員さんや阿蘇地区パークボランティアのメンバーら30名以上が集まり、きのこについて学びました。
モミジウロコタケXylobolus spectabilis
写真じゃ伝わりにくいですが、色がとっても鮮やかなキノコです♪
60種近くのきのこ
カブトムシ（？？）のにおいがする、ニオイコベニタケや、鼻がひんまがりそうなくらい臭いサンコタケ、マッシュルームみたいなホコリタケやタヌキノチャブクロ、ごむごむしているゴムタケなど、いつも見慣れているはずの野草園にこんなに多様なきのこがあったのかと驚くほどでした。
植物と動物、菌類の３つがうまくバランスをとることで、自然は成り立っている－熊本きのこ会の鈴木会長の言葉が、心に残りました。
植物だけでなく、昆虫や野鳥や両生類や、そして菌類がつながりあうことで生まれる生態系の魅力って、本当に素晴らしいですね。野草園という身近なフィールドが、もっともっと価値あるものだと実感することができました♪
